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Leg1の結果は?

こんにちは!SA富山南の石川です。

全日本ラリー選手権第3戦ツールド九州2021in唐津。

本日Leg1が終了しました!

ARTAオートバックスヴィッツ 冨本・里中組の結果は??

JN5クラス現在4位!
全日本参戦2戦目にしては上々の結果です!!

この調子で、明日のLeg2も頑張って欲しいところです。

今回、Leg1のコースは、
SS1/3 UCHIURA 4.37km
SS2/4 SANPOU REVERSE 11.41km
の、計4SSで行われました。

使用するタイヤは、DIREZZA94R

コンパウンドは、H31・M21・S11・W01の4種類あり、H31からW01へ順に、ハード→ソフトになります。

Leg1は、車両・セッティング面では、タイヤ選択がキモになりました。

本大会で使用できるタイヤの本数は、特別規則書により6本までと定められています。

過去のデータから、リヤはW01を2本、スタートからゴールまで通しで使用することでほぼ決定していましたが、残るフロントの4本を何で行くか、特に約11kmのSANPOUがあるLeg1に、M21とS11のどちらを選択するかで、選手は悩んでいました。

私としては、過去の経験から、SS2/4 SANPOUでは後半でタイヤがタレる可能性がある為、Leg1ではフロントにM21を選択した方が良いのではないかと考えましたが、クルーとしては、タイヤの発熱が早く、スタートしてから早いタイミングでグリップが得られるS11を使用してみたいとの希望があり、最終的に、選手の希望を尊重してフロントはS11、リヤをW01でLeg1をスタートする事としました。

スタート前に、タイヤがタレてしまった場合の走り方と対処方法をアドバイスして送り出しました。

SS1 UCHIURA 4.37kmは特に問題なく走行。
しかし、SS2 SANPOU 11.41kmでは、コース中盤に差し掛かる前に、はやくもタイヤの熱ダレの症状が出てしまい、アンダーステアに苦しめられたようです。

スタート時間が昼過ぎと、一日の中でも路面温度が高い時間帯であった事、唐津特有のグリップ力が高く、タイヤへの攻撃性が高い路面、例年よりも距離が伸びたSANPOUと、いくつかの条件が重なってしまったことが、早いタイミングでのタイヤの熱ダレに影響したと考えられます。

しかしながら、事前にアドバイスしていた通り、タイヤがタレても諦める事なく、丁寧に攻め続けた結果、タイムロスを最小限に抑える事が出来たようです。

経験の浅いクルーは、頭では分かっていても、実行する事は難しい場合が多いので、これは本当に良かったと思います!

スタート前に、他の選手のタイヤを確認したところ、上位陣ではフロントにM21を選択している場合が多く、今回はこれが正解だったのかなとは思いますが、これも含めて、選手には良い経験になったのではないかと思います。

※サービスの様子①
029さんもクルマをピカピカに磨いてくれています!

また、競技中に選手から電話があり、タイヤがタレる以前から、若干アンダーステアが気になっていたので何とかできないかとの相談がありました。

症状を聞いた限りでは、ステアリング操作に対し、車両が旋回に入るのが鈍い感じがするとのことで、フロントに対しリアが粘りすぎてしまっているのではないかと考えました。

今までの経験から、リヤのショックの減衰力を少し強くした方が良いのではないかと思い、リヤの減衰を1〜2クリックほど締めるようアドバイスしたところ、実際に試して症状が改善されたとの事で、自分の経験が役に立ち嬉しく思いました。

※サービスの様子②
A-ONEゲージも活躍しています!

この他にも、クルーとしては、ペースノートのタイミングや、タイヤの摩耗の管理の仕方などで色々と得るものがあり、充実した1日になったようです。

明日のLeg2は、SSが6本、合計35.38kmです。

現在、クラス3位の選手とは28.9秒差。
クラス5位の選手とは2.4秒差となっています。

チームとして今回の主な目的は、クルーに全日本での経験を積んでもらう事です。

選手には、周りとのタイム差を意識しすぎる事なく、自分の目標と課題に集中して、気負わず楽しくラリーを進めて欲しいと考えています。

まだまだ経験が浅いですが、絶賛成長中の若手クルー、 ARTAオートバックスヴィッツ 冨本・里中組の応援をよろしくお願い致します!!

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