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新城ラリー振り返り

こんにちは!SA富山南の石川です。

ARTAラリーチームは次戦の全日本ラリー唐津に向けて着々と準備中ですが、
今回は新城ラリーでの出来事を写真で振り返ってみたいと思います!

3月2日(木)レッキ前日に現地へ移動し、コ・ドライバーの大倉選手・里中選手と合流。
簡単に打ち合わせをして、早朝からのレッキに備えて早めに就寝しました。


3月3日(金)早朝からレッキが始まりました。

今回のコースは例年通りのコースに加えて、LEG2の額田9.96kmが新たに加わりました。
ラリージャパンやセントラルラリーでも使用されたコースで、私たちチームにとっては初めて走行するコースでしたが、2車線の道からジャンクションを曲がり林道へ入り、再びジャンクションから2車線の道へ入るといった繰り返しで、全日本ラリーではあまりないパターンのコースでしたので、本番で走るのが楽しみでした。

2クルー共にレッキは順調に終了し、サービスへ戻り車検へ。


メカニックの太田さんと戸田さんです。とても頼りになります!!


車検の合間に、選手は新しいレーシングスーツで写真撮影です。


まだヤリスの車検が終了していませんでしたが、選手は別会場へ移動し、救急救命講習と開会式、ドライバーズブリーフィングに参加しました。




選手が開会式に参加している間に、車検が無事に終了。
太田さんと戸田さんに競技車両を開会式の会場まで移動して頂き、選手はセレモニアルスタートに参加しました。


沢山のギャラリーの皆様に見送られてスタート!

これでレッキ日のスケジュールは全て終了し、チーム全員で宿へ移動。
翌日の本番に向けた打ち合わせを行い、選手はペースノートの確認・修正を済ませて就寝しました。




3月4日(土)いよいよLEG1スタートです!

チームとしての開幕戦となった今回、新しいメンバーも加わり、期待に胸を膨らませてスタートしました。


SS3まで終了し、JN-2クラスのARTAオートバックスGRヤリスがクラス2位。
JN-5クラスARTAオートバックスヤリスCVTがクラス5位でセクション1を終了し、サービスへ戻ります。


サービスでは各部点検・ブレーキのエア抜き・セッティング変更などを行います。
サービス隊の太田さん・戸田さん、富山から応援に駆けつけてくれた栃沢さんが協力し、手際よく作業を進めてくれます。



ARTA私設応援団のMiyakoさんも応援に駆けつけてくれました!


サービスを終了し、セクション2へ向かいます。

ここまで順調にラリーが進んでいるようでしたが、思わぬ落とし穴が。
SS5鬼久保にてARTAオートバックスGRヤリスがコースアウト、立ち木にクラッシュしてしまいました。

完全にドライバーである私のミスです。本当に申し訳ございませんでしたm(__)m

マシンを停止後、クルーは後続車両に向けてOKサインを出し、ケガや火災が無い事を伝えます。

2人で反省会をしながら、冨本・里中組の走りを見守ります。


今まで何度もこんな経験をしてきましたが、いつも考えるのはなぜこうなってしまったのか。
ミスをしてしまうのは良くない事ですが、さまざまな観点から繰り返し原因を考えることで、今まで見えてこなかったことが理解できる場合もあり、この経験を無駄にせずに次に繋げたいと強く思いました。

全車が通過し積載車を待つ間、プレスの方から近くのプレミアム観戦席においでと誘われました。
行ってみると、ギャラリーの方や顔見知りのプレスの方に温かく迎え入れて頂き、解説でその場にいたレーシングドライバーの久保凜太郎選手にお会いしました。

※大倉選手は久保凜太郎選手がラリーに挑戦した際にコドライバーを務めた事があります。

色々話をする中で、凜太郎選手も過去に非常に高価なレーシングカーをクラッシュさせてしまい、精神的にとてもきつく辛い思いをした時期があったと聞きました。

でも、「生きてるんで大丈夫っすよ!」と爽やかな笑顔で語る彼の言葉にはとても励まされました(笑)
ありがとうございましたm(__)m



サービス会場の混雑もあり、積載車が到着したのはそれから大分時間が経ってからでしたが、迎えに来てくれた栃沢さんから、サービス隊がマシンを修復しようと必死にパーツを集めてくれていると聞きました。
正直、自分の中では再スタートは難しいだろうなと半ばあきらめていたのですが、栃沢さんの話を聞いてサービス隊があきらめていないと知り、胸が熱くなると共に積載車のハンドルを握る手にも思わず力が入りました。

サービスパークに戻った頃には、あたりはすっかり暗くなっていました。

すでにLEG1を走り終えていた冨本・里中選手も帰りを待っていてくれました。

サービス隊は最後まであきらめずに修復を試みてくれました。

結果的に、GRヤリスは車体へのダメージが大きく、走行継続は危険と判断し残念ながらリタイア。

一方、ヤリスCVTはJN-5クラス4位でLEG1を終えました。


LEG1を終えて遅い時間になってしまったので、みんなで翌日の打ち合わせを兼ねて簡単に食事を済ませました。

前日のセレモニアルスタートでのヤリスCVTの写真が掲載されている新聞記事を見つけご満悦の冨本選手(笑)


3月5日(日)LEG2 スタート時間を待つ間、チームミーティングを行います。


ヤリスCVTは今回がデビュー戦であり、冨本・里中組の目標は絶対完走。
表彰台を狙える位置にいましたが、あえて順位は気にせずに自分たちのペースで走ろうとチームの意思を統一しました。


冨本・里中組は着実に走行し、SS8を終えてクラス3位へ浮上。
最終サービスに入ります。


サービス隊も冨本・里中組をしっかり完走させる為、懸命に作業してくれます。

天候の予想が難しい中、クルーはウエットタイヤを選択。
結果的に、これが大当たりとなりました。

最終セクションへ向かう冨本・里中組



SS9スタート前に、雨が降り始めます。
SS9を終えて、ヤリスCVTはクラス2位へ浮上。


続くSS10では、トップの選手とのタイム差を逆転し、クラス1位へ浮上します!

そして最終SSは、上位クラスのマシンのクラッシュ(クルーは無事です)によりキャンセルに。

ついに、冨本・里中組 全日本ラリー初優勝を果たしました!!


セレモニアルフィニッシュで記念撮影。
支えて頂いた皆様に感謝です。

シャンパンファイトです!!


今回のラリーは出走台数の半数近くがリタイアするサバイバルラリーとなりましたが、その中でしっかり走り切り、結果を残した冨本・里中組は本当に素晴らしかったと思います。

ラリーは走り切ることが大事ということを改めて学ばせて頂いたラリーとなりました。


最後に、今回のラリーでとても嬉しいことがありました!


ツイッターでも共有させていただきましたが、今回リエゾンでARTAキャップをプレゼントさせて頂いたご家族の方が、動画をアップして下さりました♪

ラリーは競技である以上結果はもちろん重要ですが、チームの活動として、未来のドライバーである子供たちや、応援して下さる皆様、ギャラリーの皆様に笑顔をプレゼントさせて頂くということを目標にしており、今回少しでもそのお役にたてたかと思うと、こちらも元気を頂くことが出来ました。


長くなりましたが、新城ラリーの振り返りは以上です。

チームは次戦全日本ラリー唐津に向けて動き出しています。

唐津こそ、2台揃ってしっかりゴールまで走り切り、皆様に笑顔をプレゼントさせて頂けるよう努力して参りますので、応援宜しくお願い致します!!

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